ハノン、を弾こう!

ハノン、を弾こう!


レッスンの中でハノンを取り入れる事があります。ハノンとは…指の訓練に特化したピアノテキスト。19世紀のフランス作曲家シャルル=ルイ・アノンが1873年に発表。作曲者の名前がそのまま教材の名前として使われています。(ハノンは英語表記)

ハノンを取り入れる時期

基礎的な練習として有名なハノンですが、だいたいバーナムが一連終わった後に取り入れる事が多いです。ハノンは単純な音の羅列ですが…
ハノン自身が…


『すなわち、5本の指をみな平均して訓練すれば、ピアノのために書かれた曲はなんでもひくことが可能になるはずです。残る問題は指遣いだけとなり、これはまた、たやすくかたづきます。そこで目標を次のようにきめます。
1.指を動きやすくすること。
2.指をそれぞれ独立させること。
3.指の力をつけること。
4.つぶをそろえること。
5.手首を柔らかくすること。
6.よい演奏に必要な練習を全部入れること。
7.左手が右手と同じように自由になること。』

と述べています。簡単な音の繰り返しと羅列から、上のことを意識し、練習を行う..というわけです。私自身も指が鈍っているなあ、という朝はハノンから始めますし、指をほぐすのにも最適なハノンです。
やたらめったら、ハイスピードで弾いたり、指の形がめちゃめちゃだったり、指の交代が出来ていない場合など、ハノンの良さが生かされていません。ハノンを弾くときは、自分の音や指に耳を傾けて、丁寧に演奏したいですね。