舞台には魔物が住んでいる!?

本番は、20%減

これは私が昔、恩師から言われて心掛けている事です。
人前で演奏する時は、自分の出せるパワーから20%引いたくらいの演奏しか、出来ない。だから、100%の演奏をしたければ、120%練習しなさい、という事..厳しい〜!!!!けれど、それは真理だな、と思います。緊張する舞台であればある程、自分の力を存分に出すことは難しいです。

緊張する空間

コンクールでは、大体同じようなレベルの曲を色々な人が弾いていて、
◆『この人、こんな難しい曲を弾いている!』
◆『この曲を、こういう解釈で弾いているんだ!』
◆『上手いし、ノーミスだ。』
などなど、精神が惑わされる事が沢山あります。
演奏を聴かなくても自信満々で上手そうな雰囲気を放っている人や、ピリピリしている雰囲気の人が前後にいると、それだけでドキドキするし、お喋りしている人の内容がやけに耳に入ったりも、します。
こないだのコンクールでは、私が足台の調整をしたのですが、『先生(親)が舞台上にいる時に弾き始めたら点数がつきません』というような事を言われたので、なんだか私自身がとても緊張してしまって。ペダルを設置するだけで、足が震えてしまいした(笑)というように、些細な事やきっかけから緊張するのが人間だと思います。

どこまでの自信を持てるか

どんなに緊張しても、これだけの練習や完成度だったら私は崩れない!もし少し崩れたって、立て直せる余裕がある、と思えるところまで、練習の時点で完成させていられる事が、キモだなあ。と思います。

どんなに他の人が良い演奏をしても、本当に戦わなければいけないのは自分自身。自分との戦いに勝てると良いですね。