iPadを反転させて楽譜を見る訓練

プラネタリウムのために

プラネタリウムの暗闇の中で演奏するために、楽譜を反転させて弾く練習をしています。反転は・・こんな感じ。

ある程度楽譜も大きいので見えにくいわけではないのに、頭が混乱して分からなくなってしまう。ちょっとした脳トレになりました。

ピアノの白鍵と黒鍵が反対だった

スピネットを弾くマリー・アントワネット

モーツァルトが活躍していた18世紀頃は、現在の鍵盤の配色と真反対で、白鍵の部分が黒色、黒鍵の部分が白色でした。当時は、ピアノだけでなくオルガンやチェンバロの鍵盤も、現在の白と黒が反対の配色でした。
鍵盤が黒を基調としていた理由としては「高価な象牙を面積の狭い部分に使うほうがコストを抑えることができるから」「面積の広い部分が黒のほうが女性の手の白さを強調できるから」「当時は黒鍵の素材である黒壇のほうが軽かったため、鍵盤を軽くするため」の3つが代表的です。
経済的な理由や当時の価値観が反映された結果、今とは鍵盤の配置が反対だったと考えられていまが、明確な理由はまだ見つかっていないのが現状です。
そして、19世紀に入り、ピアノが鍵盤楽器の主役になると、現在の配色に入れ替わりました。

https://www.pianoseed.com/information/20180904pianohistory/

村井先生のところで、この白と黒の逆バージョンのピアノを演奏させていただいた事があるのですが、こちらも脳が混乱して弾けなくなってしまいます。
脳の固定概念って面白いですね!

現在、象牙のピアノは、ほぼ見る機会がないですが…桐朋の音楽教室の鎌倉校のホールは象牙のピアノがおいてありました。鍵盤が黄ばんでいるので、嫌だなぁ・と幼心に思っていましたが、黄ばむのは象牙の特徴の1つです。