YOASOBI『夜に駆ける』を弾く

今日は、小学校5年生のI君のオンラインレッスンがありました。
I君は、幼稚園の頃からレッスンを受けてくれているので、もう6年のお付き合い。幼稚園生だったI君が、どんどん大きく立派になって・受験生になったにも関わらず、こうして長くピアノを続けてくれて、本当に嬉しいです。

受験勉強の息抜きとして、好きな曲を1つレッスンに取り入れているのですが、今は、YOASOBIの『夜に駆ける』にチャレンジしています。

ポップスは、クラシックでは使わないリズムが多いので、楽譜を見ると『はて?どう弾くのか??』な部分も多いのですが、
既に耳で覚えていたり・歌えていたりするので、フレーズや強弱の付け方・呼吸の大切さを歌に合わせて説明しやすく、常々歌の曲はレッスンに使えるな、と感じています。

最近のポップスにはあまり詳しくないので、今回レッスンをするにあたって、初めてしっかりYOASOBIを聴いたのですが、


『夜に駆ける』は、アウフタクト(弱起)が効果的に使われており・


弱起(じゃっき)とは、西洋音楽用語のひとつで、楽曲が第1以外から開始すること。また、楽曲の途中にあっても、あるフレーズが、小節の最初からではなく、その前の小節の途中から開始すること。また、その部分。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B1%E8%B5%B7


冒頭の4小節の間に【♪しずむ・・】と、【〜♪2人・・】と、二回もアウフタクトが使われています。

アウフタクトは、『さぁ、いくよ!』の『さぁ、』の部分、即ち曲を引っ張る音楽の大切な役割を担っているのですが・・
その曲を引っ張る重要なメロディーの上に、『沈む』『2人』という歌詞を乗せている・・
アウフタクトは耳に残るので、こんなキーワードを埋め込まれたら、
これから、2人は、どうなってしまうの!?と、すっかり曲のトリコに(笑)
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その後も、4拍子の曲でありながら、『♪いつだって・チックタックと・・』から、細かい2拍子へ・・! 秒針の如く、ビートが刻まれていきます。
・2・3・4、とカウントしているところから、・2・・2とカウントする事によって、聴き手も息が詰まるような・緊迫感や高揚感のドキドキを感じます(1・2・3・4、1・2・1・2と、ぜひ言い比べてみて下さい♪)
これは、クラシックでもよく使われる手法で、そうやって拍や呼吸をコントロールする事で、一体感や臨場感を生み、聴衆を引き付けていくのです〜

こうして引き込みながら、一気にサビ部分に突入!!!

おぉぉぉ!!・・、と2人で盛り上がったところでタイムアップ!
今日のレッスンは、ここで終了となったのですが・すごーく、面白い!!
すっかりファンになってしまいました♪

ここから先のレッスンも・メロディーも、楽しみです!
Iくん、素敵な曲に出会わせてくれて、ありがとう!でした^^