『打鍵』を考える

レッスン室の下はキッチン

我が家のピアノのレッスン室の下は、キッチンになっています。
ここ、意外と穴場で、本当によく聴こえます。何が聞こえるって、『打鍵』!
打鍵とは、鍵盤を奥まで弾いているか、力強さやタッチのことを言います。

キッチンで聴いていると、打鍵がしっかりしている人は、振動や音がクッキリ聞こえるし、打鍵が浅い人の音はあまり聞こえません。時々響きが不安になると、ちょっと下まで行って、打鍵を確認する事もあります。
ホールなどでよく響かせるためには、打鍵の深さがとても重要です。打鍵がどの指も均等か・音にムラがないか、よく確認して弱い指を鍛え、どの指も均等に音を出せるように練習して欲しいので、最近はレッスンにスケールやアルペジオを積極的に導入しています。スケールやアルペジオを練習する時、勢いやスピードに頼らず、丁寧に耳を使いながらタッチをコントロールしていくことが大切です。

キッチンで聴いているのは・・

さて、日々このよく演奏が聴こえるスポットで演奏を聞いているのは、私の母(ご存知の通り実家なので!)
時々徐に『17時の生徒さん、上手くなったね!』と感想を聞かせてくれます。
30年間、子供の演奏を聴き続けてきた母ですから、アドバイスは的確で、とても頼りにしています。