憧れの『バルカローレ』

ショパン『バルカローレ』

何度か、このブログの中でも紹介したのですが『バルカローレ』が好きです。
バルカローレ、日本語では舟歌。止まることのない左のパッセージから情景が浮かぶ、絵画のような詩のような、ピアノの詩人ショパンの傑作です。
出会いは高校1年生の頃に、恩師の阿部美果子先生が発表会の模範演奏で弾いてくださった時。先生の演奏を初めてちゃんと聴かせていただいた感動も相まって本当に衝撃を受けました。それから何度もチャレンジしつつも、終盤の盛り上がりがイマイチだったり、音のクリアさの中に哀愁を出したいのにどうも出せない、だったりなど、自分の演奏が全く気に入らないので、いつも完成には程遠く中途半端に終わっていました。

バルカローレを聴かせていただきました


私と同じように(?)バルカローレを愛している生徒さんのお父様がおり、ずっとバルカローレの鍛錬をされています!
先日、久しぶりに演奏を聴かせていただいたのですが、1つ1つ拘って演奏されており解釈を広げ、以前聴いた時よりもずっと深みが増されていました。
お父様のバルカローレへの思いに感銘を受け、私も再び深く取り組んでいきたいと思っています。おそらく初出しは私も発表会の講師演奏になると思うのですがその日を迎えられた場合は、どうぞ暖かく見守って頂けたら嬉しいです。

お父様の演奏は、本当に力強く・生命力を感じるバルカローレでした。
私は、どうしても力強い演奏が出来ず悔しい気持ちになりますが、私は私らしいバロカローレを目指して。